魚類図鑑・コクチフサカサゴ

コクチフサカサゴ

コクチフサカサゴ　カサゴ目・フサカサゴ科

標準和名		コクチフサカサゴ (小口総笠子)

分類		カサゴ目・カサゴ亜目・フサカサゴ科・フサカサゴ属

学名		Scorpaena miostoma

英名		Spotbelly rockfish

分布		日本や台湾、朝鮮半島など

生息環境		沿岸の岩礁域など

全長		13～20cm 程度

別名・地方名		カサゴなど

備考		背びれ・12棘9軟条、しりびれ・3棘5～6軟条

コクチフサカサゴは房総半島辺りから九州、台湾などに分布しているフサカサゴの仲間で、国外では朝鮮半島南部などにも分布している。

体は側扁しているが、頭部は縦扁していて幅広い。
体色は紅色や赤色などで、暗色の斑点が散在するものや不規則の斑が見られるものが多く、各鰭にも暗色の斑点が多数ある。
体や頭部には皮弁や棘が見られ、雄の背びれ棘条部には、ひとつの黒い斑が見られる。

フサカサゴとはよく似ているが、名前のように、コクチフサカサゴの口は小さく、口の後縁は、眼の後縁に達していない。
また、体高もやや低く、側線は胸びれの上方で緩やかに湾曲しているほか、側線上に皮弁は見られないなどの違いがある。

岩礁域などに生息しているが、フサカサゴなどよりは浅い海に生息していて、水深10m程のところでもよく見られる。
底性の魚で、あまり遊泳することはなく、小魚や多毛類などを食べる。

この他、コクチフサカサゴは、他の魚と共に漁獲され、食用に利用されている。
また、船釣りや磯釣りなどでもあがり、刺身や煮つけ、塩焼きなど、フサカサゴと同じように扱われ、美味しいものとされている。

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コクチフサカサゴ

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