ヤイトヤッコ

ヤイトヤッコ ススズキ目・キンチャクダイ科

ヤイトヤッコ

ヤイトヤッコ 1ヤイトヤッコ 2

標準和名 ヤイトヤッコ
分 類 スズキ目・スズキ亜目・キンチャクダイ科・タテジマヤッコ属
学 名 Genicanthus melanospilos
英 名 Swallowtail Angelfish
分 布 日本や西太平洋、東インド洋など
生息環境 岩礁域やサンゴ礁域など
全 長 18cm 程度
別名・地方名 カーサー(沖縄)など
備 考 背びれ・15棘15~17軟条、しりびれ・3棘17~18軟条
ヤイトヤッコは日本から台湾を経て南シナ海やアラフラ海、珊瑚海などに分布しているキンチャクダイの仲間で、ミクロネシアやフィジー、トンガといったメラネシアなどにも分布している。
また、オーストラリア北西部や東ティモールなどにも分布していて、国内では奄美大島辺りから南で見られる。

体は楕円形で側扁し、口は小さい。
尾びれは深く湾入していて、雄では上下両葉の先がよく伸びる。

体色は雌雄で異なり、雄では青みを帯びたような淡い体色で、体側には多数の黒っぽい横縞があり、頭部にも、眼の上方に数本の黒い縞がある。
一見するとゼブラエンゼルフィッシュによく似ているが、ヤイトヤッコの背びれは黄色っぽく、ゼブラエンゼルフィッシュの背びれに見られる黒色の斑などは見られない。

雌では体側に横縞などは見られず、背側や背びれなどは黄色っぽく、口から頭部にかけても黄色い斑や縞のようなものが見られる。
また、尾びれは白いが、上下には黒い帯も見られる。
ヒレナガヤッコの雌に似た感じがしないこともないが、ヤイトヤッコの雌の頭部には黒い斑などは見られない。

ヤイトヤッコは潮通しのよい岩礁域やサンゴ礁域などに生息していて、ふつうは水深20~45m辺りのやや深いところで見られる。

雌性先熟の性転換を行い、主に動物プランクトンや無脊椎動物などを食べる。

この他、ヤイトヤッコが食用に利用されているかは分からないが、時に観賞用に利用されることがある。

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