テングダイ

テングダイ ススズキ目・カワビシャ科

テングダイ

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標準和名 テングダイ (天狗鯛)
分 類 スズキ目・スズキ亜目・カワビシャ科・テングダイ属
学 名 Evistias acutirostris
英 名 Banded boarhead
分 布 中・西太平洋など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 50~60cm 程度
別名・地方名 ヨコジマ(和歌山)、キンチャク(三重)、その他・アブラウオ、シモワサナベ、ネコノヘド、マンザイダイなど
備 考 背びれ・4棘26~29軟条、しりびれ・3棘13軟条
テングダイは中・西太平洋域などに分布し、 国内では相模湾辺りより南の南日本の沿岸や小笠原諸島などに分布している。

体高は極めて高く、体は側扁平している。
吻は突き出していて先が尖り、口は小さい。
下顎は上顎よりも少し長く、ヒゲダイのように、下顎の下面には短いヒゲが密生している。

体色は黄色っぽく、体側にははっきりとした暗褐色や黒色の横帯が5本あり、頭部も黒い。
尾びれの後縁は浅く湾入していて、腹びれは黒く、ほかは鮮やかな黄色をしている。
背びれは大きくて基底も長く、第4棘は第3棘の倍ほども長い。
また、幼魚では横帯ではなく、雲状の斑が散在している。

水深40m~250mの岩礁やその周辺に生息し、ふつうは単独か小さな群れで生活しているが、時には数十尾の群れをつくる。

流通量は少ないが、テングダイは定置網や底曳網などで獲られ、食用に利用される。
刺身や塩焼き、煮つけなどに用いられ、美味しいものとされている。

尚、テングダイは「タイ」と名前についているが、マダイなどと違い、ツボダイなどと同じカワビシャ科に属している。

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