タカベ

タカベ ススズキ目・イスズミ科

タカベ

タカベ 1タカベ 2

標準和名 タカベ
分 類 スズキ目・イスズミ科・タカベ亜科・タカベ属
学 名 Labracoglossa argentiventris
英 名 Yellowstriped Butterfish
分 布 日本や朝鮮半島南部など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 15~25cm 程度
別名・地方名 ホタ(鹿児島)、ベント(高知)、ベントウ(三重)、シャカ(伊豆半島)、その他・アジロ、シマウオ、トコヤなど
備 考 背びれ・10棘26~29軟条、しりびれ・3棘22~23軟条
タカベは本州から九州にかけての太平洋側に分布しているイスズミ科の海水魚で、若狭湾辺りから九州北部にかけての日本海側や朝鮮半島南部などにも分布している。
しかし、温帯性の魚で、伊豆諸島では特に多く見られるが、沖縄などの熱帯性海水域では見られないとされている。

体型は紡錘形で、口はやや上向きに開いている。
背びれの棘条部と軟条部の間には欠刻があり、尾びれは二叉している。

体色は背側が青っぽく、腹側は銀白色をしている。
また、眼の後方から尾びれにかけて、背縁沿いに幅広い黄色い縦筋が見られ、尾びれも黄色い色をしている。

一見するとタカサゴ科の魚のように見えるが、タカベの背びれ軟条数は26~29と、タカサゴの仲間よりもかなり多い。
また、タカベの頭部は丸みを帯びていて、口も受け口になっている。

フエダイ科ウメイロとも似た感じがしないでもないが、タカベの黄色い縦筋はウメイロよりもはっきりとしていて、体色や頭部の形も違っている。

タカベは沿岸の岩礁域に生息していて、大きな群れをつくって生活している。
中・低層の潮通しの良いところを好み、動物性プランクトンなどを食べ、産卵期は8~10月頃に見られる。

この他、タカベはほかの魚に混じって刺し網や定置網、巻き網などで獲られ、食用に利用されている。
釣りの対象にもなっていて、塩焼きや煮つけ、揚げ物などに利用され、美味しいものとされている。

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