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ハモ ウナギ目・ハモ科



ハモ


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標準和名 ハモ (鱧)
分 類 ウナギ目・ハモ科・ハモ属
学 名 Muraenesox cinereus
英 名 Pike conger / Pike eel
分 布 西太平洋やインド洋など
生息環境 岩礁域など
全 長 1~1.3m 程度
別名・地方名 ハム(広島)、ウニハモ(福井)、その他・ウドなど
ハモは西太平洋やインド洋の熱帯、温帯域に広く分布していて、国内では東北より南、特に西日本に多い。

体は細長い側扁した円筒形で、体色は背側が褐色や紫色を帯びたような褐色で、腹側は白い。
吻は長く、大きな口の両顎には強い犬歯をもっている。

背びれとしりびれはかなり長く、そのまま尾びれに続いている。
また、肛門より前は後部分よりも短く、ハモには鱗がなく、側線も不完全。

スズハモとはよく似ているが、歯の形や数が違うほか、肛門より前の側線孔がハモでは40~47、スズハモでは33~39と異なっていることなどが判別のポイントにされる。

また、ウナギアナゴに似た感じもするが、ハモの口は大きく、背びれも胸びれより前からはじまっているので見分けることが出来る。

水深50~100m位までの岩礁域などの砂泥底に生息していて、小型の魚類や甲殻類の他、イカやタコなども食べる。
夜行性で、昼間は岩穴や岩陰などに潜んでいて、夜になると活動をはじめる。

産卵期は夏で、沿岸域で浮遊卵を産卵する。
レプトケファルスと呼ばれる葉形仔魚は秋にみられ、ウナギのシラス網に入ることもある。

ハモは食用として広く利用され、底引き網や底はえ縄漁などで獲られ、天ぷらや吸い物、鍋物などのほか、練り製品にも利用される。
小骨が多いが、夏には特に美味しいとされ、市場などでは、ふつうハモとスズハモを区別して扱うことは少なく、中国などからの輸入物も流通している。
また、ハモは釣りなども上がることがあるが、鋭い歯で咬みつくことがあるので、扱いには注意が必要である。