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サンゴタツ トゲウオ目・ヨウジウオ科



サンゴタツ


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標準和名 サンゴタツ
分 類 トゲウオ目・ヨウジウオ亜目・ヨウジウオ科
学 名 Hippocampus mohnikei / Hippocampus japonicus
英 名 Japanese seahorse / Coral seahorse / Coral dragon
分 布 日本海から東シナ海・南シナ海など
生息環境 沿岸や内湾の藻場など
全 長 5~8cm 程度
別名・地方名 ウマウオ、タツノコ、タツノオトシゴ(混称)など
備 考 背びれ・16~17軟条、胸びれ・12軟条
サンゴタツは函館から本州西部、中国沿岸などに分布しているタツノオトシゴの仲間で、国内に分布しているタツノオトシゴの中では最も体が小さい。

体は骨板からなる体麟で覆われていて、側扁している。
腹部は突き出していて、胴に対して頭部は直角に曲がっている特徴のある体つきをしている。

体色は暗褐色で、吻は長くて、口には歯がない。
また、しりびれは痕跡程度で、腹びれと尾びれはない。

沿岸や内湾の藻場などに生息しているが、サンゴタツは汽水域でも見られる。
細長い尾部を海草に巻きつけて留まっていることが多く、小魚や小型の甲殻類などを食べるが、餌は長い吻で吸い込んで食べる。

雄の尾部腹面には育児嚢が発達していて、卵は雄の育児嚢に産み付けられる。
本州中部での産卵期は春から秋で、孵化直後の仔魚は3.5mm程度で、8mm程に成長すると泳ぎ出てくる。
稚魚は表層を漂い、流れ藻などについていることが多い。

サンゴタツは食用に利用されることはないが、観賞用に利用されることがある。