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スズメダイ スズキ目・スズメダイ科



スズメダイ


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標準和名 スズメダイ (雀鯛)
分 類 スズキ目・ベラ亜目・スズメダイ科・スズメダイ亜科・スズメダイ属
学 名 Chromis notatus notatus
英 名 Whitesaddled reeffish / Pearl-spot chromis
分 布 日本や朝鮮半島など
生息環境 浅い岩礁域など
全 長 15~20cm 程度
別名・地方名 オセンゴロシ・ヤハズ(大分県)、アブラウオ(高知県)、ツバクロ・ガぜ(愛媛)、ナベトリ・ヤハチ(和歌山県)、その他・カゲキリ、ヤエダ、アカビキなど
備 考 背びれ・13~14棘12~14軟条、しりびれ・2棘10~11軟条
スズメダイは日本や朝鮮半島、中国近海などに分布しているスズキ目の海水魚で、国内では秋田辺りから南に分布している。

体は卵形で側扁し、体高は高い。
体色は淡褐色から黒褐色、黒紫色などで、尾柄の背面には白色の斑がある。
また、尾びれは深く切れ込んでいて黒色の帯が見られ、胸びれの基部にも黒色の斑がある。

背びれ・しりびれには小さな鱗があり、頭部も両顎を除いて鱗で覆われている。
側線は不完全で、尾柄の白斑は死ぬと不明瞭になる。

沿岸の岩礁域やサンゴ礁域などの中層から下層に大きな群れで生息していて、主に動物プランクトンなどを食べる。
成魚は水深20~30m程度のところに多く見られるが、幼魚は潮溜まりなどでも見られる。

産卵期は6~7月頃で、岩礁のくぼみ等に産卵し、卵は孵化するまで雄が世話をし、外敵などからも守る習性がある。
また、スズメダイの仲間の中では最も高緯度まで見られ、低温に強く、日本海でも越冬できる唯一の種と言われている。

スズメダイはほかの魚に混じって定置網などで漁獲されたり、釣りなどでもよく上がる。
塩焼きや干物など、食用に利用されることもあるが地域的なもので、観賞用に利用されることの方が多い。