シルバーグラミー

シルバーグラミー ススズキ目・オスフロネムス科

シルバー・グラミー

シルバー・グラミー 1シルバー・グラミー 2シルバー・グラミー 3

標準和名 シルバーグラミー
分 類 スズキ目・キノボリウオ亜目・オスフロネムス科
学 名 Trichogaster microlepis
英 名 Moonlight gourami
分 布 タイやベトナム、カンボジアなど
生息環境 湖沼や池など
全 長 13cm 程度
別名・地方名 ムーンライト・グラミーなど
シルバーグラミーは、タイ、ベトナム、カンボジアなどのメコン川流域やチャオプラヤ川領域に自然分布しているオスフロネムス科の淡水魚で、台湾、シンガポール、コロンビアにも移入分布している。

体は強く側扁した半月状で、口は小さくて、上向きに開いている。
背びれの基底は短いが、しりびれの基底は長く、胸びれの下方辺りから尾柄まで続いている。
また、腹びれの一部は糸状に長く伸び、尾びれの後ろ縁をはるかに超える。

名前のように、体色は銀色をしているが、落ち着いた輝きから、英名では「Moonlight gourami」と呼ばれていて、斑や帯などは見られない。

シルバーグラミーは、水深の浅い湖沼や池などに生息していて、雨季の間に現れる氾濫原にも進出する。
水生植物が繁茂しているような環境を好み、小型の甲殻類や水生昆虫、動物プランクトンなどを食べる。

繁殖期の雄の腹側はオレンジ色に色づき、雌をめぐって、雄同士が激しく争う。
雌は500~1000個程の卵を産卵するが、雄は泡状の巣をつくり、受精卵を泡状の巣に押し上げるようにする。
孵化するまで雄は卵を守る習性があり、寿命は3~5年程度と言われている。

シルバーグラミーは、分布域では食用に利用されているが、国内などでは観賞用に利用されることがある。

●オスフロネムス科の魚類へ
●このページの先頭へ