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モンツキハギ スズキ目・ニザダイ科



モンツキハギ


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標準和名 モンツキハギ (紋付剥)
分 類 スズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・クロハギ属
学 名 Acanthurus olivaceus
英 名 Orangespot surgeonfish
分 布 インド洋や西・中部太平洋など
生息環境 沿岸の岩礁域や珊瑚礁など
全 長 25~35cm 程度
備 考 背びれ・9棘23~25軟条、しりびれ・3棘22~24軟条
モンツキハギは主に南西諸島から台湾、南シナ海沿岸を経てインドネシア、オーストラリアのグレートバリアリーフ、ミクロネシアなどの西太平洋のほか、ハワイ諸島などの中部太平洋、オーストラリア西部沿岸やクリスマス島などのインド洋東部にも分布している。
国内では伊豆半島辺りから南にも見られるが、水温は24~28℃位が適温と言われている。

体は卵形で側扁していて、頭部の背縁は丸い。
尾びれは湾入していて、上下両葉は長く伸びる。
また、「ハギ」と名前についているが、尾柄には二ザダイ科の特徴である骨質板が見られる。

モンツキハギはクロハギの仲間で、成魚の体色は、体の前半部は灰褐色、後半部はやや暗い褐色とはっきりと分かれていて、老成すると全体に黒っぽくなる。
背びれと腹びれには黒い縁取りが見られる。
また、胸びれの後縁はオレンジ色で、尾びれの後縁は白っぽい。

鰓孔の上から腹びれの後ろ縁に達する細長いオレンジ色の斑があり、周りは黒っぽく縁取られている。
しかし、幼魚の体色は全体が黄色でオレンジ色の斑は見られない。
この特徴的な斑は6cm程に成長すると表れはじめ、12cm程度で成魚に近くなる。

沿岸の岩礁域やサンゴ礁域などに生息し、成魚はふつう単独で生活しているが、若いものは小さな群れをつくる。
多くは水深45m程のところまで見られ、胃は砂嚢状で、デトリタスや付着藻類などを砂ごと食べる。

モンツキハギは追い込み網などで獲られ、食用に利用されることがあるほか、幼魚は観賞用に利用されることもある。
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