サザナミヤッコ

サザナミヤッコ ススズキ目・キンチャクダイ科


サザナミヤッコ


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標準和名 サザナミヤッコ (小波奴)
分 類 ズキ目・スズキ亜目・キンチャクダイ科・キンチャクダイ亜科・サザナミヤッコ属
学 名 Pomacanthus semicirculatus
英 名 Semicircle angelfish
分 布 太平洋やインド洋など
生息環境 サンゴ礁や岩礁域など
全 長 40cm 程度
別名・地方名 カーサー(沖縄)など
備 考 背びれ・13棘20~23軟条、しりびれ・3棘18~21軟条
サザナミヤッコは西太平洋やハワイ諸島、ライン諸島などの中部太平洋に分布しているキンチャクダイの仲間で、国内では千葉辺りより南に分布していて、琉球列島ではふつうに見られる。
また、ベンガル湾やアラビア海を含むインド洋にも広く分布していて、紅海でも見られる。

体高は高くて側扁し、前鰓蓋骨の後下縁には大きな棘がある。
尾びれの後縁は丸く、背びれとしりびれの軟条部の中央は後方に向かって糸状に伸びている。
また、体側の鱗は小さくて、不規則に並んでいるが、側線は完全で、縦列鱗数は70~80を数える。

サザナミヤッコは成魚と幼魚では体色などが違っていて、成魚の体色は黄色を帯びた緑褐色のような色合いで、頭部には斑は見られないが、体側中央部の色は少し明るく、暗青色の斑点が多数散在している。
また、各ひれの縁は鮮やかな青色で縁取られていて、胸びれの前方にも同じ色の縞が見られるほか、吻先は黄色い。

幼魚では暗い青色の体色に、数本から十数本の白色の縞模様があり、体側後半の模様は「く」の字のように見え、全体にタテジマキンチャクダイの幼魚のような模様をしていている。
若いものは暗褐色なような色合いで、体中央には白っぽい太い横縞があり、暗色の斑が多数散在している。

水深40m位までの岩礁域やサンゴ礁域などに生息し、幼魚はサンゴリーフ内のサンゴ塊などに見られるが、成魚は斜面の岩穴などに多い。
小さな群れや単独で生活し、海綿やホヤ、藻類などを食べる。

サザナミヤッコの幼魚はチリメンヤッコソメワケヤッコなど共に観賞用に利用されることがあるほか、成魚は沖縄などでは食用にも利用され、刺身や焼き物などに利用される。

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