アヤコショウダイ

アヤコショウダイ ススズキ目・イサキ科

アヤコショウダイ

アヤコショウダイ 1アヤコショウダイ 2アヤコショウダイ 3アヤコショウダイ 4

標準和名 アヤコショウダイ (綾胡椒鯛)
分 類 スズキ目・スズキ亜科・イサキ科・コショウダイ属
学 名 Plectorhinchus lineatus / Plectorhinchus goldmanni / Diagramma goldmanni
英 名 Yellowbanded sweetlips / Diagonal-banded sweetlips
分 布 西太平洋やインド洋など
生息環境 沿岸の岩礁域やサンゴ礁域など
全 長 50~60cm 程度
別名・地方名 クレー、アカクレー、ヤナグレー、ツニバニ(いずれも沖縄)など
備 考 背びれ・12~13棘19~20軟条、しりびれ・3棘7軟条
アヤコショウダイは、日本から東シナ海、南シナ海を経て、アラフラ海や珊瑚海、ミクロネシアなどの西太平洋に分布しているイサキ科の海水魚で、国内では、小笠原諸島や琉球諸島などの南日本で見られる。
また、アンダマン海やベンガル湾などのインド洋にも分布していて、大きいものでは70cm程に成長する。


体色は白っぽく、成魚では体側から背にかけて10本を超える黒っぽい縦縞がある。
この内、眼から上のものは体後方に向かってやや斜めに走っていて、腹側のものは点列状になっている。
背びれやしりびれ、尾びれは黄色く、体側にある縦縞と同じ暗色の斑が見られ、口元も黄色い色をしている。
また、胸びれの基部辺りには赤い斑がある。

幼魚では、吻から尾びれの端まで伸びる数本の黒い縦縞があり、成長に伴って縞の数が増え、尾びれにある縞も斑点状になっていく。

ヒレグロコショウダイやムスジコショウダイとは似ているが、アヤコショウダイの体側の縞数は多く、やや斜め上に走っている。

水深35m辺りまでの沿岸の岩礁域やサンゴ礁域に生息していて、群れで生活しているが、単独でいるものも見られる。
潮通しのよい斜面などで見られ、日中も活動するが、ふつうは夜間に活動する傾向があり、多毛類や甲殻類、小型の魚類などを食べる。
また、繁殖はペアで行われる。

この他、アヤコショウダイは定置網や追込み網釣りなどで漁獲され、食用に利用されている。
白身の魚で、焼き物や刺し身などに利用され、美味しいものとされている。

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