サラサハタ

サラサハタ ススズキ目・ハタ科

サラサハタ

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標準和名 サラサハタ (更紗羽太)
分 類 スズキ目・スズキ亜目・ハタ科・ハタ亜科・サラサハタ属
学 名 Cromileptes altivelis
英 名 Highfin grouper / Humpback grouper
分 布 東シナ海や南シナ海、インド洋など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 60cm 程度
備 考 背びれ・10棘17~19軟条、しりびれ・3棘9~10軟条
保護状況 国際自然保護連合(IUCN)レッドリスト・絶滅危惧種(VU)
サラサハタは、ハタの仲間の中では特徴的な体つきをしていて、日本から東シナ海、南シナ海などの西太平洋に分布していて、国内では紀伊半島辺りより南の南日本に分布している。
また、インド洋にも分布していて、アンダマン諸島やオーストラリア西海岸などの東インド洋で見られる。

体高は高く、体は強く側扁している。
頭部は細長く、眼の後から背びれの基底に向かって急傾斜していて、他のハタ類とは違った体つきをしているので、すぐに見分けることができる。

また、吻は突出していて先はとがり、口はやや大きく、主鰓蓋骨には3本の棘が見られる。
背びれ・しりびれは大きく、その後縁は丸く、尾びれの後縁も丸い。

体色は淡い褐色で、体のほか、各ひれにも暗褐色の斑が散在している。
この黒斑は幼魚では大きく、老成すると全体に黒ずんだ体色になる。

1属1種で、水深25m位までの沿岸の浅所の岩礁域やサンゴ礁などに生息しているが、水深40m辺りまで見られる。
小魚や甲殻類などを食べ、成長は遅いが、大きいものでは70cm程に成長する。

サラサハタは刺網や潜り漁などで獲られ、食用に利用されている。
美味しいものとして煮つけなどに利用されるが、幼魚は体色がきれいなことから観賞用などにも利用される。

しかし、乱獲や近年の開発による生息地の減少などによって、生息数は減少している。
現在、サラサハタは国際自然保護連合の絶滅危惧種(VU)に指定されているが、更なる個体数の減少も心配されている。

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