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チゴダラ タラ目チゴダラ科



チゴダラ


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標準和名 チゴダラ (稚児鱈)
分 類 タラ目・チゴダラ科・チゴダラ属
学 名 Boreogadus saida
英 名 Japanese codling / Japanese hakeling
分 布 日本近海など
生息環境 沿岸の岩礁域など
全 長 30~40cm 程度
別名・地方名 ウミナマズ(和歌山)、ヒゼンダイ、イタチ、オキナマズ、ドンコ(混称)など
備 考 第一背びれ・9~10棘、第二背びれ・60~71軟条、しりびれ・61~71軟条
チゴダラは東京湾辺りから南西諸島にかけて分布しているタラの仲間で、朝鮮半島の日本海側などにも分布している。

体は細長くて側扁し、尾部にかけて細くなっていて、尾びれは小さい。
背びれは2基で、第二背びれとしりびれの基底は長い。
眼は大きく、吻は丸い。
上顎の後縁は眼の後縁ほどに達していて、口は大きい。

下顎の先にはヒゲがあり、腹びれ外側の2軟条は糸状に伸びる。
また、肛門は胸びれの基底下にあり、腹びれの基底の間に発光器がある。

体色は茶色や茶褐色などで、鰓蓋からしりびれの半ばまでの腹側は濃い青色をしている。
鱗は円鱗で剥がれやすく、体には滑りがある。

水深150~200m程の沿岸の岩礁域やその周辺の砂泥底などに生息し、多毛類や甲殻類、軟体動物などを食べるが、冬には300~600m程の深場に移動し、夏には比較的浅いところに移動すると言われている。

チゴダラは定置網や底引き網、延縄などで獲られ、食用として利用されている。
マダラなどよりはかなり小さいが、白身の魚で、冬には特に美味しいとされ、吸い物や煮つけ、塩焼き、鍋物などのほか、練り製品にも利用されている。

また、チゴダラは函館より南に分布している同じチゴダラ科のエゾイソアイナメ(Physiculus maximowiczi)に大変よく似ており、両種は同じ種ではないかと言われている。