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レイクトラウト サケ目サケ科



レイクトラウト


レイクトラウト 1レイクトラウト 2

標準和名 レイクトラウト
分 類 サケ目・サケ科・サケ亜科・イワナ属
学 名 Salvelinus namaycush
英 名 Lake trout
分 布 アラスカやカナダ、五大湖周辺など
生息環境 湖沼や河川など
全 長 50~60cm 程度
備 考 背びれ・4~5棘8~10軟条、しりびれ・4~5棘8~10軟条
レイクトラウトは、アメリカ合衆国のアラスカ州南部からカナダのほぼ全域、五大湖周辺にかけて分布しているサケの仲間で、イワナオショロコマと同じイワナ属に属している。

体は細長く、他のサケ類よりもほっそりとしている。
尾びれの後ろ縁は深く湾入していて、背びれはやや後方にある。
イワナの中ではもっとも体が大きく、大きいものでは全長150cm程に成長する。

体色は暗緑色から緑がかった灰色のような色合いで、白色や淡黄色のような斑が散在している。
しかし、体色は銀色や褐色、黒色を帯びているようなもの見られ、変化がある。
また、斑の色も銀色や灰色、金色のようなものも見られるほか、カワマスほどはっきりとはしていないが、頭部と背部には虫食い状の模様がある。

レイクトラウトは主に湖沼に生息しているが、河川などにも生息するほか、稀に汽水域でも見られる。
水温4~10℃程度の冷水を好むが、水温が20℃位までは耐えられると言われている。
また、水深18~50m辺りで見られ、水温の高い夏には湖の深場で生活しているが、水温の下がる晩秋から初春にかけては比較的浅い沿岸域に移動する。

甲殻類や水生昆虫、魚類などを食べるが、動物プランクトンや海綿類なども食べる。

原産地での産卵期は9~11月頃で、湖の砂利底などで産卵が行われる。
2~3歳魚で20~50cm程に成長し、寿命は長く、自然下で50年のものが知られている。

このほか、レイクトラウトは食用に利用されているほか、大きくなることもあって、釣りの対象魚にもなっている。

また、国内では、水産資源として1966年にカナダから栃木の中禅寺湖に導入され、移入定着しているが、ノルウェーやスウェーデン、ドイツやスイス、イタリア、アルゼンチンなどにも移入されている。

尚、レイクトラウトは、国内ではカワマスと共に特定外来生物法により要注意外来生物に指定されている。