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オオモンカエルアンコウ アンコウ目カエルアンコウ科



オオモンカエルアンコウ


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標準和名 オオモンカエルアンコウ
分 類 アンコウ目・カエルアンコウ亜目・カエルアンコウ科・カエルアンコウ属
学 名 Antennarius commersoni
英 名 Commerson's frogfish
分 布 インド洋や太平洋
生息環境 浅い岩礁域など
全 長 30cm 程度
別名・地方名 イザリウオなど
備 考 背びれ・3棘12~13軟条、しりびれ・8軟条
オオモンカエルアンコウは、インド洋や太平洋に分布している海水魚で、北緯32度辺りから南緯32度辺りにかけての熱帯域に分布している。
太平洋では西太平洋域に多く、国内では伊豆諸島辺りより南に分布している。

体は卵型で側扁し、各鰭の筋肉はよく発達している。
全体に特徴的な体つきで、頭部には突起があり、先端は餌をおびき寄せる為の擬似餌の役目を果たしている。
また、眼は極めて小さいが、口は大きく、斜め上に開いている。

体色は黄色やオレンジ色、緑色や茶色、黒色など、かなり変化があり、斑にも様々な変化がある。
カエルアンコウの中では最大種のひとつで、大きいものは全長45cm程に成長する。

水深20m程の沿岸のサンゴ礁域や岩礁域に生息しているが、水深70m辺りでも見られる。
底性の魚で、小魚や甲殻類などを食べるが、カエルアンコウの仲間は遊泳することなく、海底などでじっとしていて、近づいてきた魚を丸呑みにして食べる。

口は大きく、獲物をとらえる時は普段の10倍程にも開き、自分の体よりも大きな魚も食べることができる。
また、この仲間は肋骨をもっていないので、胃もかなり大きく膨らませることができる。

稀に泳ぐこともあるが、移動する時は、胸びれと腹びれを手足のように使って、海底を這うように移動し、岩場や海綿などの中にいると周囲のものに溶け込んでいて、探し出すのが難しい。

オオモンカエルアンコウは、定置網や刺し網などで、他の魚と共に漁獲されることがあるが、普通は食用には利用しない。
しかし、時には鍋物や揚げ物などに利用されたり、観賞用に利用されたりすることがある。