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 ドジョウ  コイ目・ドジョウ科




ドジョウ ドジョウ 1 ドジョウ 2 ドジョウ 3 ドジョウ 4

 標準和名 ドジョウ (泥鰌)
 分 類 コイ目・ドジョウ科・ドジョウ亜科・ドジョウ属
 学 名 Misgurnus anguillicaudatus
 英 名 Oriental weatherfish
 分 布 日本、朝鮮半島、中国からミャンマーなど
 生息地 水田や池、河川など
 全 長 10〜15cm 程度
 別名・地方名 ドジョンコ、ドンキュウなど
「ドジョウ」はドジョウ科に属するものの総称としても使われるが、本種は朝鮮半島やアムール川より南の中国大陸、台湾、ベトナム北部、ミャンマーまで分布し、国内全土にも広く分布している。
しかし、中国や韓国からの外来のものが広範囲で定着していると思われ、元来の在来の自然分布域はよく分っていない。

体は細長くやや側偏しているが、ほぼ円筒形をしている。
体色は淡褐色や茶褐色、暗褐色などで、腹面は淡い。
尾びれと背ぴれには暗い褐色の小斑がたくさん見られ、体にも不明瞭な暗い斑紋を持っているものが多いが、腹面には斑紋がない。

眼下部に棘はなく、口は小さく下向きで、口ひげは5対あり、3対は上唇、2対は下唇についている。
成長した雄では胸びれが伸びて先端が尖り、雌では丸みを帯びる。
鱗はきわめて小さく、皮膚の下に埋もれていて、体全体がヌルヌルとしている。
側線は完全で、体側の中央を真っ直ぐに走っている。
また、ドジョウは雌の方が大きくなり、20cm近くになるものもいる。

水田や湿地、池、またその周辺の細流に多く生息しているが、河川の中流から下流域、用水路などの流れの緩やかな泥底にも生息している。
また、平野部を中心に多く見られるが、圃場整備されていない水田が連続するようなところでは、かなり上流の山間部でも見られる。

食性は雑食性で、主に泥の中にある有機物や小動物を泥ごと吸い取って鰓耙(さいは)で選り分けて食べるが、底生藻類や付着藻類、イトミミズ、ユスリカの幼虫なども食べる。

産卵期は4月から7月で、この時期の雄は背びれの前と基底近くに、それぞれ1対のこぶ状の突起が現れる。
産卵は細流や水田のような一時的水域で夜間に行われる。
産卵時には雄が雌の腹部に巻きつくようにするが、この時に雄の尖った胸びれやこぶ状の突起が役に立っている。

卵は水草や稲株などに産むつけられるが、離れるものが多く、泥底にばら撒くように産卵する。
1年で 8〜12cm、2年で10〜12cm程に成長し、早いものでは1年、普通は2年で成熟する。

また、ドジョウは飼育下では数年間生きるが、水田では代掻き(しろかき)と共に用水路などから水田に入り込み産卵するが、稚魚は親と一緒に水田内で生活する為、水を抜くと共に死ぬものが多い。

ドジョウは泥中の餌を食べるだけでなく、身を守るためによく泥に潜り込むなど、泥底と密接に結びついた生活をしているが、冬になると泥底に潜って冬眠することもある。
ドジョウのこの様な生態の他、稚魚が泥にまみれて生まれてくる事などから、「泥鰌」の字が当てられている。

また、ドジョウは水深の浅いところで生活している為、水温の変化や酸素の欠乏にも強く、これにうまく適応している。
飼育下などでも、水中の酸素が少なくなると、よく水面へ上がってきて口から空気を吸うところが見られるが、ドジョウの仲間はは鰓呼吸だけでなく、腸呼吸をする事もできる。
これによって水中の酸素の欠乏を補うだけでなく、腸内の泥の排出などにも役立ち、他の魚が生息できないような溶存酸素が少ない所でも生息する事が出来る。

ドジョウは昔から食用として利用されていて、かつては冬場の水枯れの水路などで「ドジョウ掘り」をして食用にすることも珍しくはなかった。
ドジョウは非常に美味しいものとされ、現在でも天然ものや養殖もの、また韓国や台湾、中国などからの輸入ものも流通していて、蒲焼きや柳川なべ、味噌汁やから揚げなどにされるが、国内のものはかなり少ない。
また、釣り餌としても輸入されているが、これらによる寄生虫の問題や遺伝子の汚染などの心配もされている。

ドジョウは食用だけでなく、水田の脇などではメダカなどと共に普通に見られる魚で、昔から子ども達の遊び相手であったりして、唱歌にも登場するほど身近な生き物だった。

しかし、近年では圃場整備や農業形態の変化に伴い、生息数が激減している。
これはドジョウが繁殖する為に水田に入る事が困難になった事が原因であると考えられているが、多くの地域で生息地や個体数が減少している。
現在では、地域によって絶滅危惧種や準絶滅危惧種などに指定されるほど減少している。