標準和名 |
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クロウシノシタ (黒牛舌) |
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分 類 |
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カレイ目・カレイ亜目・ウシノシタ科・イヌノシタ亜科・タイワンシタビラメ属 |
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学 名 |
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Paraplagusia japonica |
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英 名 |
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Black cow-tongue |
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分 布 |
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日本から南シナ海など |
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生息環境 |
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沿岸の砂泥底など |
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全 長 |
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全長30~35cm 程度 |
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別名・地方名 |
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ウシノシタ(東京、松山、高知、下関ほか)、クツゾコ、クロシタ(有明海沿岸、下関ほか)、ゲタ(佐賀、香川、愛媛、岡山ほか)など |
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備 考 |
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背びれ・104~119軟条、しりびれ・83~97軟条 |
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クロウシノシタは主に黄海や東シナ海、南シナ海に分布するシタビラメ類の仲間で、アラフラ海やニューギニア島の太平洋側などにも見られ、国内では北海道の小樽辺りより南に分布している。
体は長い楕円形で、眼は極めて小さい。
体色は有眼側が黄褐色や青褐色などで、無眼側は白っぽい。
胸びれはなく、尾びれは背びれとしりびれに連続している。
また、鰭はすべて軟条になっている。
吻は鉤状に曲がり、先端は下眼の後縁に達している。
口は下方に開き、有眼側の唇にはひげ状の突起物が見られる。
側線は有眼側に3本あるが、無眼側にはない。
また、鱗は小さくて、有眼側は櫛鱗、無眼側は円鱗をしている。
アカシタビラメとよく似ているが、クロウシノシタの無眼側の背びれやしりびれは黒っぽい。
沿岸や内湾の砂泥底に生息しているが、やや沖合いの水深60m程のところにも見られる。
底性で、小型の甲殻類や二枚貝、多毛類などを食べる。
産卵期は5~9月頃で、沿岸の浅海で産卵する。
幼魚の有眼側には多数の淡い斑が見られ、20㎝程で成熟する。
クロウシノシタは底引き網や定置網、地引網などで獲られ、食用に利用される。
流通量も多く、煮付けやムニエル、刺身などに利用され、美味しいものとされている。
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