ピラルク

ピラルク アロワナ目・アロワナ科



ピラルク


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標準和名 ピラルク
分 類 アロワナ目・アロワナ亜目・アロワナ科・ヘテロティス亜科・アラパイマ属
学 名 Arapaima gigas
英 名 Arapaima
分 布 アマゾン川流域
生息環境 流れの緩やかな流域など
全 長 2~3m 程度
別名・地方名 アラパイマ、パイチェなど
ピラルクはアラパイマとも呼ばれるアロワナ科の淡水魚で、ピラルクだけでアラパイマ属を形成している。
アマゾン川とその流域に生息し、大きいものでは体重200kg、全長は4mを超える程にも成長し、北アメリカに分布しているアリゲーターガーと共に、世界最大の淡水魚とも言われている。

体は細長く、頭部は小さくて縦扁している。
また、尾部は側扁していて、尾びれの後縁は丸い。
腹びれは体の中央辺りにあり、背びれ、しりびれの起部は体後半にある。

体色は褐色や銅褐色、黒褐色などと差があるが、ピラルクとは現地で「赤い魚」という意味で、成長すると体後半部と尾びれに赤い斑が現れる。

河川や沼などの流れの緩やかなところに生息し、主に魚類を食べる。
産卵期は4~5月頃で、砂底に直径50~70cm、深さ15cm程の巣をつくって産卵する。
成長は早く、数年で全長1m程に成長し、寿命は15年程と言われている。

また、鰓呼吸の他、ピラルクは浮き袋を利用して空気呼吸ができ、水中の酸素が少なくなると、水面に口を出して空気を取り入れる。

ピラルクは食用に利用され、美味しいものとされている。
また、鱗は10cm近くあり、靴べらなどに利用されるほか、ざらついた舌はヤスリなどに利用されることがある。

タイやマレーシアなどに移入されているが、近年では生息地の開発や乱獲などによって生息数は減少していて、現在はワシントン条約によって保護されている。


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